農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【言葉にできないことばかり】

昨日も桜の写真を載せたけれど、
今日も桜の写真。

 

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昨日とはちがう場所の桜。
そして、今日は空がとてもきれいだった。
わざわざ桜の木の下に立って、桜を見上げながら、空を見上げる。
空を見上げながら、桜を見上げる。
ことばにならない美しさ。
この美しい景色と静かに対面できている喜びをかみしめる。

空を見上げながら、桜を見上げながら、
ゴッホの「アーモンドの花」の絵を思い出した。

 

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ゴッホが、弟、テオにこどもができることを知って、
嬉しくて、子どもの寝室に飾るために描いたそうです。
この空の色、なんていう色なのかな。

本当に、知らないことばかり、
そして、言葉にできないことばかり。

【地球の回転、速くなった???】

もう、毎日超絶忙しすぎて、
くるっくる、くるっくる動き回っています。

職場でも、3歩、歩くうちに5件くらい仕事を拾っちゃうから、
最初の仕事を忘れちゃうくらい(笑)

どうしてどうしてこんなになってるんだ???って
昨晩はお風呂の中で考え込んでしまいました。

占星術的に、忙しい星の動きになっているのか、
もしかしたら、地球の回転が速くなってるのかも!!

ちょいと真剣にそんなことを思うくらい、
なんやらかんやらと動き回って、
夜になったら、ことんと眠りに落ちています。
次気が付いたときは、見事に朝!!

職場の駐車場に桜が数本あるのだけれど、
朝は3分咲きだったのに、
夕方帰るときは、もう8分咲き。

もう、なにがなんだか分かんない(笑)
時間の流れなんて、主観的なものじゃん。
絶対、地球の回転速くなってる!!

春霞の中でそんなことを思い、
時間霞に惑う私でありました。


 

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【総絞りの羽織】

知り合いの女性から、羽織が届いた。

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私の母と同い年で、とても品があって、奥ゆかしい女性。
着物を通じて知り合ったのだけれど、
数年前にご主人を亡くし、娘さんも旦那さんの転勤で県外へ。
その後、お世話をしていたお母さまを亡くし、去年、愛犬を亡くし、
今は一人で暮らしている。

私のお茶の先生は、この方の紹介。
この女性も一緒にお稽古をしていたけれど、
先にも書いたような事情で、お稽古をしばらくお休みされていて、
その間に私が免状をいただいたりしたので、
今ではお稽古の曜日が変わってしまい、
コロナでお茶事もないため、すっかりお会いしないまま月日ばかりが過ぎている。

そんな中、お茶の先生に、私へと、羽織をことづけられていて、
達筆なお手紙も添えられていた。

コロナで自宅で過ごすことが多く、
そのため、今後のことを考えて、少しずつ断捨離をしている。
羽織は、その女性が若いときに、お母さまから作っていただいたもの。
どこの反物から作ったのかわからないけれど、その女性は、
「きぬたや(しぼりの最高峰メーカー)」さんのものではないかと思っている。
もしよかったら、行きつけの着物屋さんで見てもらって、結果を教えてほしい。
もしも、「きぬたや」さんのものではなかったら、
譲るのも失礼になるかもしれないから、返してもらってかまわない・・・

 
というような内容のお手紙でした。

それで、先日、行きつけの着物屋さんにさりげなく持っていき、
見てもらったのだけれど、「きぬたや」ではないとのこと。

私の中では、「きぬたや」であろうとなかろうと、まったくかまわなくて、
こんな素敵な総絞りの羽織、手元にあれば喜んで羽織るから、
ぜひ、
譲ってほしいとお返事するつもりです。

だって、もう、この羽織に合う羽織紐を選んで帰ってきてしまったのだから。



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きっと、大切にしてきた羽織なんだと思う。
きれいにたたまれていて、滲みも汚れも見当たらない。

想いのこもったものを譲ってもらうこと、
わざわざ私を選んでくれたこと、
言葉以上の想いを感じずにはいられない。

着物には、1枚1枚、この想いが込められている。
この想いは、着物の値段には現れないし、
人によって感じ方はそれぞれだと思う。
まったくもって、客観的ではないし、分りにくいし、
必要ないと思う人もいるかもしれない。
でも、私は、このわかりにくいモノにひどく惹かれ、
このわかりにくいモノこそ、大切にしたいと強く思ってしまうのだ。