農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【好きな絵本のおはなし】

先日のzoomでの「おやこのためのおはなしかい」で、数冊の絵本を読んだんだけど、

この中で、お気に入りなのが、「おちゃのじかんに きた とら」。

 

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もう、そのまんま、お茶の時間にとらがやってくるおはなし。

 

何がお気に入りかっていうと、まず、絵。

女の子のタイツとかめっちゃかわいい。

表紙にあるように、おおきなとらが、ちいさな椅子に、

ちゃんとお行儀よく座っている絵が、これまたたまらなくいとおしく感じる。

おかあさんの服装とかブーツのデザインとかもおしゃれ。

 

次が、優しさに満ちているところ。

だいたい、「さあ、いまからおやつた~べよ♡」ってときに、

玄関のベルがなったりしたら、もうそれだけでがっかり。

でも、「ともかく ドアをあけて 見てみましょう」とか、人が良すぎる(笑)

さらに、玄関にいたのが「おおきなとら」なのに、まったく動じない。

それどころか、「いっしょにおちゃをどうぞ」 とか、寛大すぎる(笑)

 

とらも、ちゃんとテーブルについてお行儀よく座ってはいるものの、

食べっぷりはさすが「おおきな とら」。なんでも一口で食べてしまう。

差し出したサンドイッチを全部丸ごと一口で飲み込まれてしまうのに、

さらに別のパンを差し出す女の子。

私なら食べられたくないから負けずに食べるな(笑)

 

テーブルの上のものだけでなく、冷蔵庫の中のもの、戸棚の中のもの、

水道の水まで全部平らげて、「そろそろ おいとまします」と帰っていく とら。

玄関まで見送って手を振る親子(笑)

 

お仕事から帰ってきたお父さんの寛大さと機転の利いたアイデア

楽しそうな一家の夕食。

とらの再訪問を心待ちにする親子。

 

なんか、どんな状況でもどんな相手でも、

淡々と受け入れて、優しさを惜しみなく与えて、

でも恩着せがましいところはなくて・・・。

 

私の理想の姿があるんだろうな。

だからこの絵本が大好きなんだと思う。

 

大人になって、子どもが生まれてから絵本に出会ったけれど、

絵本があるしあわせをつくづく感じています。

何も言わないけれど、いつもそばにいてくれる。

楽しいことも 悲しいことも 淋しさや怒りや戸惑いも、

私のことを、絵本は全部知っていて、

昨日も今日もこの先も、何も言わずに見守ってくれている。

 

大人になって出会ったから、わかることってたくさんあるんだと思う。

だから、子どもに私の絵本好きを押し付けないよう気を付けています。

読むのも読まないのも自由。好みもあるし。

でも、家には絵本がたくさんあるよって覚えていてほしいな。