ちょっとやりたいことがあって、一年前から準備しているものがある。
木材を買ってきて、カットして、、、。
(厳密には、カットしてもらって、、、だな)


これを4つ作って、組み立てると、、、
(これまた厳密には、組み立ててもらうと、、、だな)

やりたかったことは、養蜂。
ニホンミツバチを呼ぶために、巣箱をつくった。
お茶の先生の旦那さんが、自宅の庭でミツバチを飼っている。
たくさんの巣箱があって、お稽古中に分蜂する場面に立ち会ったこともある。
蜂蜜もいただいたことがあるし、ご主人が作った蜜蝋だけの灯りで「夜咄の会」という夜のお茶会に呼ばれたこともある。
ニホンミツバチはすごく繊細とのことだけれど、彼らとの暮らしはなんだかとてもおもしろそうだ。そう思ったことがきっかけ。
ミツバチの巣箱作りは、実は1年前の話。
新しい巣箱には絶対にやってこないということで、1年間野ざらしにしておいた。
今年の3月になって、新しい巣を探してどこからともなく偵察蜂がやってくることを期待して、梅や桃、木瓜の木がある裏の畑の花壇において様子観察をしている。
そのことをお茶の先生に話したら、ご主人が、蜜蝋と蜜蝋を作る時にできた液体を分けてくださった。

蜜蝋も液体も、「いい物件がありますよ」と匂いで知らせるためのもの。
蜜蝋は、ライターで炙って溶かして柔らかくしてから、巣箱の内側の天井や部屋の入り口などに塗る。
液体は、5倍に薄めて霧吹きで吹きかけている。
それからさらに、「待ち箱ルアー」といってミツバチの好きなにおいをぶら下げている。
毎年しだれ梅に蜂が飛んできているのを見ていたのだけれど、今年はほとんどみなかった。
3月はなごりの雪が降ったり、冷たい風が強く吹く日も多くて、巣箱は変化なし。
桜が咲いて温かい日が多くなってきたけれど、今日までのところ、ミツバチの姿はまったくなし。
5月まで待ってミツバチがやってこなかった場合、巣箱は「空き物件」として、ふたたび野ざらしになる。
楽しみだなーとも思うし、厳しいなーとも思う。
でもこうやって、自然を相手に、ままならないことに年単位で挑戦することは、心が豊かになるような気もしている。
あれこれ工夫して、じっと待つ。
そんな時間を楽しんでいる。
ニホンミツバチさんの入居が決まったら、またお知らせします!!