農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【値段をつけるってムズカシイ】

夏からずっと考えてきていること。
難しく考えすぎるのかもしれない。
だから、遅々として進んでいないけれど、
でも、ずっと頭の片隅にあって心にとめていること。

mosgreen3111.hatenablog.com


実際に今年の新米を収穫し、家族や親せきに分配する俵数を確認すると、販売に充てられるお米というのは実に少ないという現実があります。
今年の作付け面積は、例年の半分の面積。
今年から残りの半分は、本格的な営農に乗り出した近所の信頼できる農家さんに貸している。
作る量は減ったけれど、働きながら、同居しながら、食べ盛りの子どもを育てながらという環境では、今年くらいの面積の方が気持ちに余裕があり、野良仕事に追い立てられる感はなく、今の生活環境では適切な量という印象。去年までの私、よく頑張った!!って本当に思う(笑)。

で、新米の販売について。計算したら、一か月にお米の消費が5キロくらいの家庭なら、だいたい5家族に年間契約ができるくらい。
といっても、営業しているわけでもないし、知人にも話していないから、これまで通り、欲しいといってこられた方に必要な分小売りしています。

夏にいただいたご縁の方には、お試し便でお互いの感覚をつかみながら、実際に先月新米を送りました。その時は、もち米の注文もいただいたので、お米ともち米だけで10キロの重さに。荷物を二口にして、採れはじめた青菜野菜やさつまいもなどをつけたのだけれど、どうもぎゅうぎゅう押し込めた感じになり、届いたときの鮮度や感動がイマイチだったのではないだろうかと、思い悩んでしまったのです。

それで今考えていることは、お米とは別にお野菜を定期便として送ること。
お野菜もお米もってなるとどうしても送料を気にしてしまう。
でも、お米はお米で注文があった時に送るけれど、お野菜便に関しては、こちらの都合で勝手に送らせてもらう。うちは義父が気まぐれに柿や柚子をちぎってきたり、義母が気まぐれにとれたものを加工したりするので、そういったものとお野菜をいつでも気軽に送ることができたらいいなと思ったのです。
これから先、白菜だとか大根だとか、しっかり大きさも重さもあるものを送ることになるだろうし、そういうものをできるだけ包丁を入れずに丸ごとお届けしたい!というわがままな想いもあるので、遠慮せずにこちらの都合でお野菜を送ることができたらいいなと思っています。もちろん、野菜に関しては、不作の可能性もあります。野菜を作ってもできないときは、何も届かないかもしれない。でも、義父母の気まぐれアイテムがあれば、それを送ることはできるし、思いがけないものを届けることができるかもしれない・・・と想いを巡らせているのです。

そしてもう一つ悩んでいることが、お野菜の値段をつけきれないということ(笑)。
野菜作りは、土地があるし、親戚づきあいも近所づきあいも多いから、「ちょっとしたこと付けにはもってこい」という程度で、自分たちが食べるようにしか作っていない。お米を小売りしている人には、オマケ程度で裏の畑に行ってちょちょいと野菜をとってつけていたので、お野菜に正当なお値段をつけ慣れていない。
スーパーで買い物をするときに、お野菜がどれくらいの量、どれくらいの値段で売られているのか、市場調査をしてみたけれど、我が家のお野菜は、見栄えもパッとしないし、切ってみると実は不良品だったりするかもしれないし・・・と思うと、値段をつけることに躊躇してしまうのです。

こうやって考えて思い悩んでいることを振り返ると、結局必要なのは私の意識改革なんだってわかる(笑)。自分たちが作っているもの、食べているものにもっと自信を持っていいのだろうし、もっと価値をつけてあげてもいいのだろうな。
大地と繋がっているということ、命の源、元気の源、恵みの現場に携わっているということ、これは当たり前じゃないんだね。この環境とご縁と恵みをシェアしていけるように頑張っていこうと思っています。

 

f:id:mosgreen3111:20211110122204j:plain

今朝、裏の畑に野菜を取りに行ったときに出会ったダブルレインボー。

f:id:mosgreen3111:20211110122413j:plain

すごく近くて大きな虹でした。

そして・・・

f:id:mosgreen3111:20211110122316j:plain

職場に着いたときに出会った虹。

寒くて冷たい雨の朝だったけれど、2回も虹に出会う!
虹がかかった空を見上げ、山から立ち上る雲を見つめて、これからの未来にわくわくしたのです。