農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【たのしみを みつける】

お世話になっている呉服屋さんから、何やら楽し気なお誘い。
ここの呉服屋さんは県外で就職していた4代目が、3年前くらいに家業を継ぐために帰省し、頑張っている。その4代目が初めて企画した催し物だそう。

f:id:mosgreen3111:20210615153623j:plain

それこそ数年前、こちらの呉服屋さんの大将が企画した、博多織の工場の見学に参加したことがあって、詳しく話を聞いたことがある。
手織りではない帯の織機は、とにかく複雑、巨大で、仕組みを理解することはできなかったけれど、天井にぶら下がる型紙が一定のリズムで機械の中に取り込まれていく中、わずかな糸のほつれを見極め、機械を止めて生糸をつむぐ職人の手さばきに、ひどく感動したことを思い出した。

コロナ感染予防から、飲食を伴わない形ということで、お茶をいただきながら、老舗織物店当主から博多織のお話を伺い、呉服店女将から着付けのポイント、コーディネートのポイントを教えてもらい、博多帯や博多織を用いた和小物の販売も行うというもの。

「呉服屋さん」というとちょっと敷居が高く感じるけれど、ここの呉服屋さんは、地元で創業100年、アットホームな呉服屋さん。「買わなきゃ帰れない」とか、「売りつけてくる」という心配はまったく無用で、本当に信頼できる呉服屋さん。
だから、購入しなければならないという変な緊張感、勧めてくる店員とのせめぎあい攻防などを気にすることなく、良いものを見させてもらい、触れさせてもらい、勉強させてもらえる。旦那さんのおばあちゃんの時代からの付き合いということもあり、時に冗談を交えながら楽しく交流できるのも、着物好きの私にとってはありがたい。

そういうこともあり、若い4代目が頑張って企画した催し物ということで、私もなんだか応援する気持ちで参加をすることにしたのです。
やっぱり参加するなら着物がいいな。
そうだ、コロナでことごとく着物を着る機会をなくしている義母にも声をかけよう。
どうせなら一緒に楽しく過ごせた方がいいもんね。
ここのところ、お稽古以外で着物を着ることがなかったので、やっぱり着物でお出かけし、人に会うということは楽しみすぎる。
久しぶりの刺激に、これまた久しぶりに、ワクワクしてきているのです。