農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【小さな春】

お天気はあいにくだけれど、春を通り越したみたいな気温。

先週から、梅が開き始めました。
まずは紅梅。
我が家の白梅はまだまだだけれど、
通りの向こうの白梅は、ちらほらと花を咲かせています。
ちらほらと咲く白梅を離れたところから眺めるのを、私はなんだか好いています。
枝に淡雪のような、綿雪のような、やわらかい白い花が点々と咲いていて、
美味しそうにも、儚そうにもみえる。
そして、寒さの中にかすかに漂ってくる梅の香りが、
控えめながらも強く存在を主張していて、
その感じが、上品でありながら、したたかであり、
根を張って生きていくということをまざまざと見せつけられる、
そんな気持ちになるのです。

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この時期は、たいてい、
家のミカンを輪切りにして、梅の枝に差しています。
スズメやメジロに来てほしくて。
でも、やってくるのはヒヨドリばかり。
体のちいさなスズメやメジロは、ヒヨドリに遠慮して、
なかなか近づいてくれません。
お茶の先生のお庭も、同じようにミカンの輪切りが差してあったけど、
あちらはツグミが遊びに来てて、すごくうらやましかった。

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温かい週末。
花粉が飛んで、目がショボショボするけれど、
そんなショボショボした目を小さな春が癒してくれました。