農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【おかえりなさい】

小学6年生の次男が、修学旅行から帰ってきました。

本当なら6月の梅雨入り前に行く予定だった修学旅行。

無事に、昨日出発し、今日夕方戻りました。

行先の変更もなく、長崎へ。

 

修学旅行の目的の一つが、平和学習。

北九州生まれの私にとって、

長崎の原爆はやはり特別な思いがあります。

小倉の上空が晴れわたっていたならば、

今の私は存在していなかったかもしれません。

 

今は亡き母方の祖母から、八幡の大空襲の時の話を聞いたことがあります。

祖母は、打ち上げ花火が好きではありませんでした。

花火があがるときの音が、焼夷弾が落とされたときの音にそっくりで、

戦時中の恐怖がよみがえってくるのだと、

遠くを見ながら話していたのを思い出しました。

私の修学旅行も長崎でした。

 

長崎のお話、特に原爆に関することは、次男の旅の興奮がおさまってから

ゆっくり聴こうと思っています。

 

嬉しかったのは、次男が元気に帰って来てくれたことはもちろんなんだけど、

お土産を一番に仏様にあげてくれていたこと。

どんなふうにあげたのかは知らないけれど、

仏壇の前にそっとおかれた紙袋が、照れ屋の次男らしくて、思わず綻ぶ私の口元。

次男の中に、自分へと繋がっている見えない存在

いわゆるご先祖様を意識する気持ちが育っていることが実感できて、

優しい子に育っているんだなって、勝手に解釈して勝手に喜んでいます。

 

今日は、家の電気関係の工事で、業者の人の出入りが一日中あってて、

あまり家を扱われたくない義父のご機嫌を損ねないように

いつも以上に緊張して気を遣っていたんだけれど、

ただ次男がいてくれる、それだけで、家の空気が和み、

私なんかは本当に救われた気分でした。

 

夕食後、次男のお話をみんなニコニコ顔で聞きながら

お土産のカステラをいただきました。

 

ただそこに居る、その力の偉大なることを

くったくのない次男の笑顔から学ばせてもらったのでした。