農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【びっくり ぎっくり腰】

旦那さんが、籾摺りの時に腰を痛めたらしい。

米袋を運んだり、大きなもみ殻ネットを運んだり、

なにかと力仕事が多い収穫後のお仕事。

 

で、湿布貼ったり、マッサージしたりして、

誤魔化しながら農家のお仕事を片付けていたのですが、

火曜日の夜、ついにやってしまいました。

ぎっくり腰。

 

農協への供出最終日に備え、

軽トラに供出用もち米と、くず米の袋を積み上げているとき、

背中の筋肉が「べりっ」とはがれる感覚があったそうです。

そのまま固まること暫し・・・。

 

頭に水の入ったお盆を載せて歩いているみたいに

そろりそろりと腰に手を当てて歩を進める旦那さん。

 

笑っちゃいけないんだけれど、もう笑いが出て申し訳ない。

本人も、苦笑いしながら、

「笑わせんで!!笑ったら響く!!痛い!!」だって。

 

で、その日の夕食は立ったまま(笑)

入浴も要介助。

でも、湯船につかると腰が温められるのと、浮力とで

とても楽になって気持ちいいらしい。

ところが、湯船から上がるのも一苦労。

笑っちゃ申し訳ないなって思えば思うほど、笑いが出ちゃう。

けらけら笑いながら、介助しました。

 

夜中も、寝返り打てないらしく、体をちょっと動かそうとするけれど、

思うように動かせなかったり、痛みが走ったりするらしく、

「あいたっっ!」って叫ぶから、何度も起こされて、

私も睡眠不足。加えて、夜中にトイレ行きたいとか言うし(笑)(笑)(笑)

 

水曜日は一日休みを取って、安静。

朝、ベッドから起き上がるのも一苦労だったので、

「もう、ずっと起きとく!」とかヤケになってる姿もおかしくて、

また、けらけら笑って私は仕事へ出かけました。

 

夕方仕事から戻ると、旦那さんは、上半身は、カッターシャツ、下半身はパジャマ姿。

19時からオンラインで講義があるそうで、

「僕、講師なんね」って得意顔。

オンラインあるあるの格好で、スタンバイしてました。

それ見て、またけらけら。

 

旦那さんの講義が始まって、間もなくの夕飯時、

義父に、旦那さんはオンライン中って言ってたのに、

義父はそんなことすっかり忘れて、

「ごはんよ~」って大きな声で呼びに行くし、

これまたオンラインあるあるで、私は密かに肩を震わせて笑いを我慢していたのです。

 

一日安静にして、体の動かし方に慣れたというのと、

痛みが少し和らいだということで、ずいぶん回復。

 

長男が、体が思うように動かせない父親の姿を見て、

「母さんも仕事休んで一日父さん診てやって。

僕は今日どうしても学校休めないから。」

なんて私に言うし、ものすごく心配して、ものすごく優しく接してる。

その傍らで、私は、けらけら笑って、

くだらないことばかり言って旦那さんを笑わせて、痛みを響かせる。

 

心優しい長男に比べて、私はふざけすぎですが、

健康であること、自由に体を動かすことができること、

毎日当たり前に楽しめていることに、密かに感謝している不良母なのでした。