農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言

~仕事のこと、農作業のこと、家のこと、子どものこと、 何気ない出来事 ~

【子育てのこと】

昨日のママリンク塾。

 

幼稚園3歳年少組に通う女の子の登園拒否のお話。

ママである彼女の悩み、頭ん中、心ん中が

手に取るようにわかって、すんごく切なくなりました。

 

ママリンク終わった後も、ずっと、考えています。

 

長男も一時期登園拒否がありました。

彼の場合、年長さんになってから。

それまでは、年少さんから何の問題もなく登園していたのに、

夏休み明けからは、だんだん渋るようになりました。

夏休み前は、3歳未満児クラスに登園し始めた次男の登園拒否でクタクタだったのに、

夏休み明けたら、今度はお前かいっ!!って感じたっだ(笑)

 

泣きながら制服着て、泣きながら全身で登園を拒否する我が子。

こんなに泣くのに、無理やり必死で連れていく母親。

 

嫌がっているんだから、行かせなくていいじゃん。

長い長い人生、幼稚園に行かなかったくらい、なんの問題にもならないじゃん。

嫌なことを嫌って表現できるんだから、尊重してあげたらいいじゃん。

 

でもね・・・

 

幼稚園に行かない間の長い時間、どうやって過ごすんだ?

このまま登園させないでいることで、

なんでもすぐに逃げたり避けたりすることを選択するようになったら嫌だな。

私の関わり方が悪いのかな。愛情不足なのかな。

行きたくないっていうから休ませるって、同居の義父母はどう思うかな。

無理やり行かせていることを、同居の義父母はどう思ってるかな。

 

 

結局、休ませることに罪悪感を感じていたのは私で、体裁を気にしていたのは私。

どうにもならなくて、子育て支援センターに泣きながら電話相談したこともある。

幼稚園のママ友に話聞いてもらっても、

担任の先生のせいにしたり、噂話したり、なんの解決にもならない。

 

相談した先はどこも、「毎日連れて行ったほうがいい」っていう答えだった。

だから、なだめすかして、誤魔化しながら、時間に遅れてでも

とにかく、「幼稚園に行く」という目的を果たす毎日を過ごしました。

じっくり考えてみると、幼稚園の毎日なんて、

人生において、そんなに大きな影響はないと思う。

自分の幼稚園時代を振り返ってみても(笑)

 

昨日の話を聴くと、幼稚園に行かせることも、休ませることも、

親次第、親の決断次第という思いに行きつくかな。

私の時は、登園させたほうがいいって言われたから

頑張っていかせたけれど、それが正解だったかなんて、

私にも、長男にも、誰にも分らない。

あくまで、自分の経験談は語れるけれど、

これを参考にしてなんて絶対に言えないし、責任だって取れない。

 

当時の私は、どうして幼稚園に行くのか、そのてっぺんの目的なんてなかったから、

行かせたほうがいいって言われたから行かせていたし、

「幼稚園に行くこと」自体が目的になっていたと思う。

本来ならば、今思えばの話だけれど、

子育ての大きな目的、目標、理想みたいなのがあって、

そのための手段の一つとして、幼稚園があるんだと思う。

その、大きな目的、目標、理想は、親の「こんな子になってほしいな」だと思う。

そのために、幼稚園に通うことが一つの手段であるなら、頑張って通わせる。

そうじゃなかったら、のんびりその子のペースで通ったらいいかなって思う。

よその子だから、無責任なこと言えないけれどね(笑)

 でもね、これだけは言える。母親の心の葛藤は、痛いほどわかるって。

思い出したら涙が溢れてくるくらいにね。

 

あの頃の私と、今の私は10年も経って、価値観も変わったし、

なにより、子どもが成長してしまっているから、

今なら、行きたくないなら行かなくていいじゃんっていうかな。

行かずに、何しよっか?って、わくわくするようなことするかも。

でも、これも、自分の時間と心の余裕があってなせる業なんだよね。

それでも、今なら少しはそうすることができるような気がするかな。

 

そういえば、

長男が小学5年生の時、珍しく、「学校行きたくない」って渋ったことがある。

その時は、堂々と、休んだらいいじゃんって言った(笑)

でも、ちゃんとお父さんに話さなくちゃだめだよって。

旦那さんとは、ちゃんと説明できなくても、

行きたくないと主張した時はずる休みではない限り休ませようって、

そこのところの方針は一致していたから、今考えると、ほんとに良かった。

 もちろん、このままずっと行かなくなったらどうしようって、ものすごく心配もした。

でも、彼の力を信じて、見守るしかないかなって、細かいことは言わないことにした。

休んだ一日を、彼はずっと本を読んで過ごしてた。

そのとき読んでいた本は、「ハリーポッター」。

次の日は、魔法がかかったみたいに、何事もなく、いつも通りに登校し、

私も魔法をかけられたように何事もなく普通に過ごしたことを覚えています。

 

 

子どもの気持ちって、ゆっくりゆっくり満たされることで、

興味や関心が外へ外へと向いていくものだと思っている。

そして、結局、子育ての問題、悩みって、自分自身のことだったりする。

子育てに自信がないなんて当たり前だし、正解なんてない。

だから、これが私の子育て!って自信もって、胸張って、

ブレずに進んでいくことが、唯一の解決方法なんだと思う。

幼稚園に行かせる!っていうことも、

幼稚園を休ませる!ってことも、

一生懸命考えて、一生懸命向き合って、

その時を精一杯子どもと生きたのなら、

それが正解なんだと思う。

 

分かれ道で、右の道を選んだとしても、

その先はどうなっているかわからない。

同じように、左の道を選んだとしても、

その先はどうなっているかわからない。

もしかしたら、ずっと先でつながっているかもしれない。

でも、そのことが分かるのも、ずっと先のこと。

なるべく進みやすい道を選びたいけれど、

選んだ道が険しかったり、行き止まりだったのならば、引き返せばいい。

進み続けなければならない理由なんてないわけだし。

そして、私たちは、どんな道をどんなふうに進んでいくか、

もっと自由に選択していいんだと思う。

 

子どもと一緒に手を繋いで歩いてきたけれど、

子どもがあっちの道に進んでみたいというならば、

望むように行かせてあげたらいい。

引き返すことも、進んでいくことも、どうにでもできるんだよ、

そう子どもに教えてあげて、子どもが手を繋ぎたくなったと戻ってきたら、

いつでもこの手を差し出して繋げるように、準備していたらいい。

 

まだまだ子育ての途中だし、

たぶんこれからこれまで以上のいろんな困ったことが起こると思う。

それでも、やっぱり、その時は、

子どもと一緒にじたばたして、

子どもと一緒に泣いたり笑ったり、怒ったりイライラしたり、

そうやって過ごしていくんだろうと思っています。